D.C.Ⅱ 二次創作ショートストーリー バレンタインSP ~朝倉音姫編~「バレンタインは一緒に」

今日は、バレンタインデー。
俺は今学校の帰り道を1人で歩いている。

「音姉は、生徒会の仕事で遅くなる…か」

毎年、バレンタインチョコを貰っていた身としては
ちょっと寂しいけど仕方が無い。
音姉の凄く落ち込んだ表情を見てたら、
そんな事は言えるはずも無いのだから。

帰宅後。俺は、いつもの通り夕飯の支度をする。
今日はさくらさんも帰っていないようで、
芳乃家は、静まり返っていた。

「こうしてみるとこの家は無駄に広いかも知れないな」

長年たった1人で住んでいたさくらさんも、
同じ気持ちになったのだろうか…
そんな事を考えていると、ふと音姉の顔が浮かぶ。

「はは…俺ってこんなに寂しがり屋だったんだな…」

自嘲気味に微笑むと、俺は料理に没頭する事にした。

料理も食べ終わり、俺は今リビングで1人テレビを見ている。
由夢は、今日天枷の家にお泊まりに行っているらしく、
俺の学校の机の中に丁寧にも置手紙がしてあった。

しばらく、そのままテレビを見ていたが、
1人でボーっとしているのにも飽きて、
俺は外を散歩する事にした。

「寒っ!!」

家を出てから少し後悔している俺が居た。
今は2月…もうすぐ春と言ってもまだまだ寒い。
何だか雪が降りそうな寒さだ。

「さて…適当にブラブラするかな…」

寒いには寒かったけど、俺は芳乃家の中に
戻る気にはなれなかった。
足は自然と、音姉のいる学校へ向かっていた。

「はぁ…やっぱりまだ終わって無いよな…」

もしかしたらもう…と思って来てみたが、
まだ生徒会室の電気は点いていた。

「はは…何やってんだろう」

そう思って帰ろうとするとポツリと
肩に冷たい感触があった。

「雪…か」

音姉が居ればこの景色もきっと綺麗に見えた
のだろうが、今の俺にはただ鬱陶しいだけだった。

「さて、帰るとするかな…」

そう呟いて帰ろうとした時にふと何かが聞こえた。

「―――ぅとく~ん!」
「えっ?」
「待って~!弟く~ん!」
「お、音姉!」

俺は思わず駆け出していた。

「はぁっ、はぁっ…弟くん!良かった~…」

音姉は息を切らしながら、安堵の表情を浮かべる。

「音姉!どうしたの?生徒会の仕事は?」
「まゆきに今日くらいは、自分の事を優先しろって言われてね?」
「えへへ~♪抜け出して来ちゃった♪」
「だ、大丈夫?」
「あはは♪まゆきが何とかしてくれるって言ってたからきっと大丈夫♪」
「弟くんに、ホワイトデーよろしくね~だって♪」
「はは…まぁ、仕方ないか…」

まゆき先輩に感謝しながら、俺は音姉と過ごせる
バレンタインに心躍らせていた。
俺は、やっぱり音姉が好きなんだな~と実感する。

「雪…降ってるんだね」
「ん?あぁ、今さっきね」
「綺麗…」
「うん」

さっきまで色褪せていた景色が急激に色付いて行く。
音姉が側に居てくれるなら俺にはそれで良かったのだ。

「あっ、そうそう!弟くん、こ~れ♪」
「バレンタインチョコ?」
「そう♪今年もちゃんと作っておいたの♪」
「………」
「あれ、どうしたの?弟くん」

音姉の笑顔と心遣いが嬉しくて、
俺は思わず言ってしまった。

「ありがとう…音姉が側に居てくれて俺は幸せだよ」

言ってから恥ずかしさがこみ上げてくる。
俺が、顔を背けようとすると音姉が俺の手を握って
優しく微笑みながら言った。

「私もだよ…弟くん」

Fin

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