D.C.Ⅱ 二次創作ショートアフターストーリー ~白河ななか編~「キミがくれるのはドキドキ」

ある春の日の午後―――
わたしは、桜公園の入り口のベンチに座っていた。
今日は義之くんとのデート…
もう何度もしているけど、わたしは今日もドキドキな時間を過ごしているのです

そして約束の時間を10分遅れて、彼はやって来た。

義之:「はぁっ、はぁ、ふっ…ご、ごめん…遅れた」
ななか:「遅いよ?義之く~ん…」

わたしはワザと不機嫌そうな顔をした。

義之:「ごめんね…ちょっと杉並に捕まってて…」

杉並くんって確か義之くんと板橋くんの友達だったよね…?

ななか:「杉並くんに?それまたどうして?」
義之:「それがどうやら杏の差し金みたいなんだ…」
ななか:「杏ちゃんって…小恋の友達の?」
義之:「そうそう…それで今まさに追われているところなんだよ」
ななか:「えっ?何で義之くんが追われているの?」

その時、公園の茂みからパキッという音が聴こえた。

義之:「!…どうやら、ゆっくりしている暇は無いみたいだね」
ななか:「えっ?まさか…」
義之:「そう…追いつかれたみたい。杉並!そこに居るんだろ?出てきたらどうかな?」

義之くんは音のした方とは逆に声を張り上げた。すると杉並くんが木の陰から現れた。

杉並:「フッ…流石はMy同志桜内…一筋縄では行かないか…」
義之:「ははは…まぁ、長い付き合いだからね」
杉並:「さて、そろそろ観念してもらおうか」

杉並くんが手で合図をすると数人の男子学生が姿を現した。
わたしは、事態について行けず呆然としていると義之くんがそっと耳打ちした。

義之:(ななか、俺が囮になるから音姉の所に…朝倉家に行ってて!)
ななか:(えっ?でもそれじゃ義之くんが…)
義之:(心配しなくて良い…今日はとっておきの秘策を用意してきたんだ。それに、音姉には話を通してあるから)
ななか:(うん…分かった♪詳しい話は後で聞かせてね?)
義之:(うん…じゃ、またね!)

わたしはそれを聞いて頷き、全力で走り出した。
公園から朝倉家まではそんなに遠くない。
10分ほど走ると目的地は見えた。
家の前には、3人の人物が立っていた。
その内の1人…朝倉先輩が手を振っていた。

音姫:「ななかちゃん!早く!こっちこっち~!」

わたしは、目的地にたどり着くと朝倉先輩と一緒に朝倉家へと駆け込んだ。
家の前では、向坂先輩と由夢ちゃんが見張っていた。

ななか:「はぁ、はぁ、い…一体何なんですか?」
音姫:「わたしも良く分からないんだけど…何だか雪村さんと天枷さん、花咲さんが義之くんを捕まえようとしているみたいなの」
ななか:「義之くん…何かしたんですか?」
音姫:「私も最初はそう思ったんだけど…違うみたい。由夢ちゃんもそれを知って協力してくれてるの。まゆきはただ杉並くんの捕獲が目的」
ななか:「なるほどぉ~…でも、どうしてだろう?」

わたしが考えていると、ちょうど義之くんが帰って来た所だった。

義之:「ただいま、ななか。杉並は捕らえられたよ」
ななか:「えっ?」

そう言われて外を見ると、向坂先輩に手錠を掛けられた杉並くんの姿が見えた。

ななか:「やったね♪義之くん」
義之:「ああ、でもまだ油断は出来ないな」
ななか:「あっ、そっか…まだ雪村さん達が残ってたよね?」
義之:「うん、どうしようか…」

義之くんは、難しい顔をして悩んでいる…わたしもしばらく考えていたけど答えは出そうに無かった。

義之:「ななか」
ななか:「何?義之くん」
義之:「せっかくのデートだったのにごめん…」
ななか:「ううん、気にしないで♪デートなんていつでも…って…あっ!」

その時わたしは良い事を思いついてしまった。
ドキドキする展開…そう、今がある意味チャンスなんだよね~♪

義之:「どうした?ななか」
ななか:「ふふっ♪義之くん、これからまたデートしようか?」
義之:「はい!?今の状況わかって…」
ななか:「良いから良いから♪」
義之:「ちょっと?ななかさ~ん?」

わたしは、あたふたする義之くんを引きずって外に飛び出した。

―――しばらくすると学校に到着。
わたしは義之くんの方に振り返ると微笑みながら言った。

ななか:「今日はここでデートしようよ♪ね?」
義之:「はぁ、はぁ、はぁ~~~~…マジですか?」
ななか:「マジですよ~♪」

義之くんはしばらくわたしの顔を見つめていたけど、諦めたのか先を歩き出した。

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義之:「で、どうするんだ?」

下駄箱に着くと義之くんが聞いて来た。

ななか:「う~ん…音楽室にでも行こうかな♪」
義之:「今日って休日だけど、音楽室開いてるか?」
ななか:「じゃん♪」

義之くんの疑問にポケットから合鍵を出すと、義之くんは驚いた顔をする。

義之:「ななか、合鍵なんて持ってたんだ?」
ななか:「うん♪ちょっとね…そんな事より今日は久々にセッションしない?」
義之:「懐かしいね…やろうか?」
ななか:「うん♪」

それからしばらくセッションしていると、いつの間にか時間が過ぎていった。
そろそろ帰ろうと義之くんが言ったので、帰ろうとドアを開けた時…そこには天枷さんと花咲さんの姿があった。

美夏:「演奏…良かったぞ!」

天枷さんは涙を流し感動していた。その様子に花咲さんは呆れながら言う。

茜:「もぉ~…美夏ちゃんってば…私たちの目的は違うでしょ?」
美夏:「おぉ、そうだったな…悪いが白河先輩…桜内を渡してもらうぞ!」
ななか:「そう言う訳には行かないよ♪義之くんはわたしとデートしなくちゃいけないんだもんね?」
義之:「あ、う、うん…そうだね」
ななか:「そういう事で♪義之くん、行くよ!こっちこっち♪」

わたしは義之くんの手を引くと、あらかじめ開けておいた準備室の扉に手を掛ける。
花咲さんと天枷さんは、慌てて後を追ってくる。
今わたしは義之くんと最初に出会った時のルートで逃げている。
そう…あの時のようにドキドキしながら。
そして一階の窓枠に足を掛けた時、義之くんが言った。

義之:「はぁ、はぁ、コレってあの時と、はぁ、はぁ、同じ?」
ななか:「うん!そうだよ♪」
義之:「はぁ、はぁ、やっぱり…」
ななか:「ドキドキしたかな?あの時みたいに」
義之:「うん…した」
ななか:「良かった♪じゃあ、行こっか?」
義之:「そうだね」

わたしと義之くんはそのまま高台まで逃げる事にした。
その間、わたしも義之くんも常に笑顔だった。

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高台まで逃げて来て、後ろを振り返ったけどもう2人は追って来なかった。
義之くんは、息を整えると言った。

義之:「今日は疲れたけど楽しかったよ」
ななか:「うん♪わたしも、こんなにドキドキしたのは初めてのキス以来だよ~♪」
義之:「あはは!ななかと居ると飽きないよね」
ななか:「ふふっ♪それはわたしも同じだよ?」
義之:「ななか」
ななか:「ん?何かな?」
義之:「キス…しようか?」
ななか:「うん」

そしてわたしと義之くんは久々にドキドキするキスをしたのでした♪

後日談

向坂先輩に捕まったはずの杉並くんは、拘束後2時間で姿を消したみたい…

そして黒幕の雪村さん達はというと…朝倉先輩にこってり絞られたみたい…

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